「高利回りファンドの提供も目指す」WARSHIBE経営陣にインタビュー

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WARASHIBE』は2019年より株式会社LAETOLI(以下、LAETOLI)が提供している不動産クラウドファンディングです。

LAETOLIは、1999年の創業時より不動産特定共同事業に参入する企業のコンサルティングを営んできました。2008年~2020年まで不動産特定共同事業法(以下、不特法)に基づく商品「ゆうゆう倶楽部」の運用実績があるなど、不特法に関するプロフェッショナルといえる企業です。

今回はそんなLAETOLIの代表取締役 小林 秀豪(こばやし ひでとし)氏と髙橋 美樹(たかはし みき)氏にインタビューを実施。インタビューでは、「選びぬいた商品を提供することを通じて、投資家とWin-Winの関係性を築いていこう」というLAETOLIの姿勢を強く感じることができました。

株式会社LAETOLIについて

LAETOLIの代表取締役 小林 秀豪氏 2020年11月から現職に

1999年に創業し、不動産特定共同事業の黎明期より、同事業に参入する企業の免許取得サポートや、運用アドバイザー事業を展開する。同時にさまざまなタイプの不動産の取得、売却、リフォーム、仲介などに携わる。

2008年にはオリジナルブランドであり不特法に基づく「ゆうゆう倶楽部」の販売・運用を開始(「ゆうゆう倶楽部」は2020年12月をもって新規募集を終了)。

2019年には、不動産特定共同事業開始から10年を経て、不動産クラウドファンディング『WARASHIBE』の運用を開始する。

参考:株式会社LAETOLI公式サイト

不動産クラウドファンディング事業が今後の柱

不動産投資クラウドファンディング業界に進出した経緯を教えてください。

髙橋:当社は創業以来、不特法に参入する企業へのコンサルティング事業を手掛けており、加えて不特法のサービスである「ゆうゆう倶楽部」の販売実績があります。

不特法の事業展開基盤があるなかで、さらに不動産をより手軽により親しみやすく投資家に提供しようと考え電子取引業務に関する許可を取ったタイミングで、不動産クラウドファンディングサイト『WARASHIBE』をスタートさせました。

今後、LAETOLIの中で不動産クラウドファンディング事業はどのような位置づけを目指されていきますか?

小林:2020年の11月頃から『WARASHIBE』を事業の中心に据えようと考え動いてきました。現在、終身雇用制度の崩壊と年金制度の実質破綻など将来に対して大きなコストを払わなければいけない状況にわれわれは立っています。このような現状において、「自分の力で資産を増やしていくこと」がますます求められる時代になるのではないかと考えます。そこで、ローリスク・ミドルリターンの不動産クラウドファンディングを提供していくことで、資産形成のお手伝いをして、より皆さんの生活を豊かにしようと考えたときに『WARASHIBE』を力を入れていこうと判断しました。これからも良い商品を提供できるように不動産を積極的に仕入れていく予定で動いています。

『WARASHIBE』の特徴=商品の魅力

髙橋 美樹氏 ファンド毎のキャッチコピーは髙橋氏が考案しているとのこと

『WARASHIBE』の特徴は何でしょうか?

髙橋:商品の魅力だと思います。『WARASHIBE』で商品化する不動産は、

  • 足元の収益性が高いだけでなく、中長期的に高い利回りを見込める物件であり、不動産価値の向上が見込める物件
  • 『WARASHIBE』のサイト上にて、情報開示をして自分たちがしっかり語れる物件

のみを取り扱っています。このこだわりが投資家へ良い商品を提供することに繋がると考えるからです。

不動産を選ぶ担当者は、どのようなバックグラウンドをお持ちなのでしょうか?

髙橋:大手デベロッパー出身者や一級建築士、不動産投資に長けた者やファンドに携わってきた者など多様な人間がいます。これらのメンバーがさまざまな視点から一つの不動産を精査しています。

個人的には詳しい情報開示も『WARASHIBE』の特徴かと感じました。

髙橋:一般の方からすると不動産投資はハードルが高く感じるかと思いますので、親しみやすくはありつつも、本当の不動産の価値を開示するためにプロの目線も入れて情報開示をしています。

また、そもそも詳しく魅力を書ける不動産でないと商品化しないという方針なので、情報開示も自然と詳しくなる、というのはあると思います。

小林:不動産投資を勉強中の方でも内容がある程度わかって、かつ不動産投資経験者でも満足してもらえる内容を意識して、積極的に情報開示はしています。

『WARASHIBE』のサイトデザインのこだわりなどはありますか?

髙橋:「『WARASHIBE』の信頼感」をコンセプトにデザインしました。当社はあえて本や雑誌のような読み物の印象を与えるデザインにしています。また『WARASHIBE』は今後ポータルサイトとしての展開も見据えており、現在もLAETOLI以外にもう1社がパートナーとして『WARASHIBE』にてファンド募集をしています。

今後、『WARASHIBE』のポータルサイトとしての展開も考えているのですね。

小林:いずれは『WARASHIBE』のプラットフォームを広く他の不動産特定共同事業者にも開放し、『WARASHIBE』に来ればさまざまな事業者のファンドに投資できる、という環境を整えていきたいです。

物件購入時の審査プロセスを教えて下さい。

小林:週に1回、投資委員会を開いています。参加メンバーは不動産分野のさまざまなバックグラウンドを持つ者たちです。この投資委員会にて、まず対象不動産の立地の確認や保有し続けた場合/売却した場合の収支などを細かく情報共有します。

共有された情報をもとに、この不動産は当社が保有する価値があるのか、そして投資家へ安心して提供できるのかを議論します。対象不動産が決まったあとも、どれくらいの持ち分をファンドにしたらベストなのか、どうしたら安全性を高められるかなどを議論しながら商品化まで持っていく、という流れです。

商品の幅をより広げていきたい

今後月間どれくらいのペースで募集する予定ですか?

小林:今までは2~3ヶ月に1本程度のペースでしたが、2021年3月以降は月に2本、ゆくゆくは毎週1本募集できるように動いています。

セミナーは今後開催する予定はありますか?

小林:今後開催していこうと思っていますが具体的なスケジュールはまだ未定です。

不動産クラウドファンディングの展望や予測がありましたら、お聞かせ頂けますでしょうか。

小林:不動産クラウドファンディングの事業者の数は増えていますが、業界の中では大手の会社でも一般の方からの認知度は低いと感じています。そのため、当社も含めて事業者側がさまざまな商品を出していくことによって、認知度がUPし投資家の数も増えていけば、不動産投資型クラウドファンディング市場はより大きくなると思います。

また現状、不動産投資型クラウドファンディングに関する投資家のネックは、流動性がほぼない点だと感じます。

このネックを解消するため、事業者同士が交流を深めてクラウドファンディングの持ち分の流通市場を形成できれば、投資のハードルは下がり業界はより大きくなるのではないでしょうか。

今後取り扱う予定のファンドについてお教えください。

小林:都心の物件のファンドは利回りはそれほど高くありませんが、相対的に堅い物件なので、引き続き提供していきたいです。またこれからは商品の幅をより広げていきたいと考えています。例えば6%~7%程度の利回りが期待できる、都心から若干離れたところにある物件のファンドなども取り扱いたいですね。エリアを限定するというよりも、どういう商品にできるか、という視点で物件を選んでいくことになると思います。

今後の展望や目標をお聞かせ頂けますでしょうか。

小林:今後は月間の募集ファンド数を増やしていきたいです。そして、早期に運用残高を200億円~300億円にもっていきたいと考えています。そのために2021年3月から経営体制を強化しています。ゆくゆくは不動産クラウドファンディング業界が横展開する際の核になれるような会社になりたいですね。また、『WARASHIBE』というシステムを新たに参入したい事業者へ提供する取り組みもしていく予定です。

最後に投資家の皆さんへ、メッセージをお願いします。

小林:これまでとおり、積極的に情報開示をしながら納得頂いて投資ができるような商品を提供していきたいと考えています。また、これまではインカム型のファンドが多かったのですが、これからは他事業者では見たことがないような想定利回りのキャピタル型ファンドもお出しする予定ですので、ご期待ください。

髙橋:『WARASHIBE』のサイト自体も今後より投資がしやすいようなUIにして、アプリも年内にはリリースする予定です。このような取り組みを通うじて、より皆さんには身近に感じられる不動産クラウドファンディング事業者になっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

編集後記

サービス名の『WARASHIBE』は「わらしべ長者」から来ています。わらしべ長者にならい、投資家が投資した一口一口を大切にし、こだわって厳選したファンドのみを提供しているそうです。この由来のとおり、取材を通じてお二人の商品に対する自信と投資家への強い思いを感じることができました。

特に投資家に対する思いについては「不動産知識に馴染みがない人でも『WARASHIBE』を好きになって、投資をしてもらうことで、良い思いをしてほしい」という髙橋氏の言葉が『WARASHIBE』の理念をよく表していると感じました。

そんな『WARASHIBE』は今後さまざまなファンドを取り扱う予定です。まずは会員登録をして多彩な商品ラインナップの中から、投資したいファンドを探してみてはいかがでしょうか。

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