ソーシャルレンディング投資のリスクとは?リスク対策もお伝えします!

公開日:

ソーシャルレンディング投資は、手軽に不労所得を得ることができる投資として最近人気があります。

しかし、投資である以上必ず利益が得られるという保証はありません。それぞれの投資には、特有のリスクがあるため、そのリスクを知りきちんと対策を行う必要があります。

そこでソーシャルレンディング投資のリスクを見るためには、なにを見ていけばいいのか。そのポイント及び、対策をここではお伝えしていきます。

目次

ソーシャルレンディングは投資家と企業をマッチングする

まず、ソーシャルレンディングについて簡単に説明します。ソーシャルレンディングとは「お金を増やしたい投資家」と「お金を借りたい企業」を結びつけるサービスです。

ソーシャルレンディング会社がネット上で投資家からお金を集めて、お金を借りたい企業に融資します。お金を借りた企業は元本と一緒に利息も返済します。この利息の一部がソーシャルレンディング会社の利益となり、残りは投資した金額に応じて投資家に分配されます。

投資家は案件を選んで投資するだけで、満期になるまで何もする必要がありません。

ソーシャルレンディングの危険性は、貸し倒れ・元本割れなど

ソーシャルレンディングでは、お金を借りた企業は元本と一緒に利息を返済します。ですが、事業の失敗や倒産などで企業がお金を返済できない場合があります。これを貸し倒れ(デフォルト)と言います。

ソーシャルレンディング投資などの投資は、出資法で元本保証を謳うことを禁止されています。そのため貸し倒れが起きた場合は元本割れになる可能性があります。

また、投資家と企業を仲介するソーシャルレンディング会社自体が倒産してしまうリスクもあります。もしソーシャルレンディング会社が倒産してしまったら、運用中の元本や口座(ソーシャルレンディング会社の投資口座)のお金を回収するのに時間がかかったり、破産管財人に処分されてしまうことがあります。

そして、ソーシャルレンディングでは一度投資したら満期になるまで投資家の都合で解約はできません。必ず余裕資金で投資を行いましょう。

ソーシャルレンディング投資の危険性とは

ソーシャルレンディング投資における危険性には、どういうものが考えられるでしょうか。

特に起こりやすい危険性、三つお伝えします。

貸し倒れが起きることがある

ソーシャルレンディングは投資家たちからお金を集め、そしてそのお金を事業資金を必要としている会社に対して融資します。

融資の際の貸付金利が、投資家に対して配当金として支払われるのです。

つまりはお金を貸した際の金利が収入になるので、金利が高くなったり、借りた会社の事業が失敗すれば返済が行われなくなるリスクが考えられます。

特に金利負担が大きいと、債務者が返済できず遅延する可能性がどうしても高くなってしまうのです。

運用期間中にキャンセルできない

ソーシャルレンディングは貸金であるため、運用期間中にキャンセルができません。

ソーシャルレンディング案件を見ると、各案件に対して何年何月何日から何年何月何日まで貸付を行うという、運用期間が示されています。

投資家はその期間中はずっと自分のお金を拘束されてしまい、自由にお金を引き出すことができません。

貸付先の会社が分かり、その会社が「倒産する可能性があるからキャンセルしたい」と投資家が言ってもそれは不可能なのです。

返済遅延が起こる可能性がある

お金を貸す時には、貸し倒れの発生の前に返済遅延が発生する可能性があります。

返済期限日までにお金を支払わなくてはいけないのに、その期日に間に合わず投資家に対して配当金が支払えなかったという事例はこれまで日本のソーシャルレンディング会社でも何件か発生しています。

返済遅延が起きれば、その後貸し倒れになる可能性が高いのです。

ソーシャルレンディング投資で投資家が損失を被った実例

みんなのクレジット

もっとも最初に起きた、ソーシャルレンディング業界の損失事例がみんなのクレジットです。

発生は、2017年2月のことでした。みんなのクレジットは投資家から集めたお金を社長が個人的の流用していたり、融資先を親会社にのみに限定していたり、担保の設定で虚偽報告を行っていたなどの問題があり、投資家から訴訟を受けています。

ラッキーバンク

2018年2月に金融庁の処分を受けたのが、ラッキーバンクです。こちらは全案件不動産担保付きであることを謳い文句にしていましたが、実際には担保価値が非常に低い物があり、さらに親会社へ専門的に融資を行っていたことが、金融庁に問題視されました。

担保を売却し投資家への返済を行ったものの、融資額の約3割程度しか返済ができませんでした。

maneoのシステムを利用していた会社

勝手にソーシャルレンディング業界で最大手と言われた会社がmaneoです。

maneoでは、ソーシャルレンディングのプラットフォームを運営していましたが2018年7月にそのプラットフォームを利用していた、グリーンインフラレンディングという会社が金融庁から行政処分を受けました。

その規模は200億円近い規模となっており、投資家との争議はまだ続いています。

ソーシャルレンディングの貸し倒れを防ぐリスクが低い案件とは

それではソーシャルレンディング投資を行うときに、貸し倒れなどのリスクを防せげる案件を見抜くポイントは何になるでしょうか。

融資先の会社をチェックする

まず見ておきたいのが融資先の会社の名前です。

2021年時点での日本のソーシャルレンディング会社は、融資先企業の名前を開示できるようになっています。どういった会社にお金を貸しているのか、そしてその会社の財務状況はどうなのかなど、融資先の倒産リスクに関する情報が開示されるようになっています。

利益が出ていない会社に融資をすれば、お金が返済されない可能性も高くなります。投資家は、損失が発生する事も考えられるでしょう。

融資先の名前が出ていたら、その会社の情報を自分でチェックするようにしましょう。

そして倒産の危険性を確認します。資産保全性を確保して投資したい時は、融資先の名前が明らかでない案件には登場しないようにしましょう。

担保をチェックする

貸し倒れが起きてしまうことは、貸金である以上どうしても避けられません。

その時の保証になるのが担保です。担保が設定されていれば、その担保を売却して投資家にお金を返済できます。

ソーシャルレンディング会社によっては、不動産を担保に設定しています。さらに担保価値に対し、その80%や70%までしかお金を貸さないようにして、損失が発生するリスクを軽減しています。この担保価値に対する融資金額のことをLTV(loan to value)といいます。

例えばLENDEXは二重査定を行い、不動産担保の価値の80%までしか融資を行いません。

最近では担保の情報も詳細に公開されるに変わり、どういった場所に担保があるのか、そしてどのような物件が担保となっているのかを確認すれば、担保の資産価値はある程度自分で計算できます。

融資を行う金額に対し、それを大きく上回る評価額の担保が設定されていれば、貸し倒れのリスクを軽減できます。

金利をチェックする

何パーセントの金利で貸しつけを行っているのか、その数字を見ておくことも重要です。

金利負担が大きい案件は、返済に失敗する可能性が高くなってしまいます。

投資家への配当金利が高い案件は、それだけ貸付金利が高いです。

LENDEXクラウドバンクといったソーシャルレンディングサイトでは、実際に金利何パーセントで債権者に対してお金を融資しているのか、その数字を明らかにしています。

そういった数字をチェックしできるだけ、貸付金利が低い会社を選ぶようにしましょう。

ソーシャルレンディング運用期間の安全性を確保するには

運用期間によるリスクを回避するためには、どういったポイントを見ていけばいいのでしょうか。

短期運用案件に投資する

ソーシャルレンディングの運用期間の安全性を確保するためには、基本的に短期運用案件に投資するようにしましょう。

ソーシャルレンディング会社によっては、短期運用案件として3ヶ月程度の案件や、1ヶ月しか運用しない案件が提供されていることもあります。

そういった短期運用案件を選べば、その期間中に貸し倒れや融資先の倒産、そして返済遅延が起こる可能性を下げられますし、自分の資金を拘束される期間も短くできます。

ただし、短期運用案件は案件ごとのタイムロスなどが発生しやすく、投資効率はどうしても悪くなってしまうデメリットもあります。

ソーシャルレンディングで返済遅延を防ぐ安全性とは

ソーシャルレンディング投資をするときに、返済遅延が発生しにくい案件を見抜くためにはどういったポイントを見ていけばいいのでしょうか。 安全性を確保するためポイントをお伝えします。

事業内容をチェックする

お金を貸す先の事業者が、その資金でどのような事業を行うのかをチェックしましょう。

その事業が成功する可能性が低いと、収益が発生せず投資家に対して期限通りにお金を返済できなくなってしまいます。

確実性の高い事業を見抜くのは難しいですが、太陽光発電案件は電力を国が一定の価格で買い取ってくれるので、収益性は一定であると言えます。

そういったクラウドバンクでは太陽光発電案件をよく提供してるので、そういった案件を選んで投資していきましょう。

ソーシャルレンディング会社の実績をチェックする

ソーシャルレンディング会社自体の実績をチェックすることも、安全性対策としては有効です。

その会社ではこれまで貸し倒れを発生させたことがあるのかそして、貸し倒れが起きた時にどのように返済を行ったのかを見ていきましょう。そうすれば、貸し倒れが起きにくい会社そして貸し倒れ起きてもリスクが起きにくい会社を見抜くことができます。

リスクが起こらない会社を選ぶことも重要ですが、リスクの対応力に優れている会社を選ぶことも、安全性確保の対策の一つです。

まず、ソーシャルレンディング投資で危険を回避するなら、信頼性のあるソーシャルレンディング会社を選ぶことが大切です。信頼性のある会社を選ぶと、ソーシャルレンディング会社自体が倒産してしまうリスクを減らせます。

すべての案件に担保や保証をつけている会社や、独自の仕組みを採用して資産保全性を高めている会社など、各ソーシャルレンディング会社で特徴は異なります。

以下のソーシャルレンディング会社は信頼性が高く、おすすめです。

  • Ownersbook 東証マザーズ上場企業である株式会社ロードスターキャピタルが運営
  • クラウドバンク 第一種金融商品取引業登録を行っている証券会社が運営しており、元本回収率100%(2021年5月時点)
  • Funds 独自の仕組みで資産保全性が高い

Ownersbookは東証マザーズ上場企業が運営している、不動産特化のソーシャルレンディング会社です。不動産のプロが厳選した案件のみを取り扱っており、すべての案件に担保がついているため保全性が高いです。また上場企業の場合、不祥事などを起こすと株価に大きな影響を及ぼします。そのため、不正行為等を働く可能性が低いのです。

クラウドバンクは、第一種金融商品取引業登録を行っている証券会社「日本クラウド証券」が運営しています。ソーシャルレンディング会社は通常、第二種金融商品取引業の登録を受けているのですが、第一種は第二種より高い財務健全性が求められます。

Fundsでは融資先を上場企業に限定するなど、独自の仕組みで貸し倒れのリスクを減らしているので信頼性が高く、大変人気があります。

リスクの高い案件を避ける

案件を選ぶ際には、リスクの高い案件を避けましょう。

リスクの高い案件とは、

  • 利回りが高すぎる(利回りが年10%以上)
  • 保証や担保がない
  • 借り手企業の情報が十分に開示されていない

などです。

ソーシャルレンディング投資での平均利回りは年5~6%ですが、高いと10%を超えます。利回りの高さは魅力的ですが、利回りが高くなると貸し倒れのリスクも高まります。

またリスクを避けるには、保証や担保がついている案件を選ぶことをおすすめします。保証や担保があれば、もし貸し倒れが起きた場合でもお金を回収できる可能性は高くなります。

案件を選ぶ際には、借り手企業の情報も投資するかしないかの判断材料になります。そのため、情報が十分に開示されていない案件は、リスクを把握できないので避けた方がいいでしょう。

短期の案件を中心にする

ソーシャルレンディング投資では、あらかじめ運用期間と利回りが決まっています。運用期間が短い案件だと数か月、長い案件だと2年以上です。

そして、一度投資したら満期になるまで解約できません。そのため、運用期間が長い案件だとその分お金を拘束される期間が長くなります。もし途中で貸し倒れが起きても、途中で解約できません。

運用期間中に、リーマンショック級の何かが起こる可能性もあります。ですが、1年や2年先のことは見通せませんよね。運用期間が短い案件を中心に投資するとそのリスクを減らせます。

分散投資する

ソーシャルレンディング投資では、分散投資を心がける必要があります。対策を取っても危険は0にはできないので、1つの案件に集中して投資するのは避けましょう。

また、ソーシャルレンディング会社も複数利用することをおすすめします。もし1つのソーシャルレンディング会社だけを利用していた場合、その会社が倒産してしまったら運用中のお金を回収するのは難しいです。

ソーシャルレンディング投資だけに集中しない

ソーシャルレンディング投資は利回りが高く、ほったらかし投資ができるのでどんどんソーシャルレンディング投資にお金をつぎ込む人もいると思います。

しかし、ソーシャルレンディングはまだまだ発展途上にあり、リスクもあります。ソーシャルレンディング投資だけでなく、ほかの投資にも目を向けてみましょう。

情報開示で透明性は高まった

従来のソーシャルレンディング投資では、貸金業法への配慮から借り手企業は匿名化されていたので、借り手企業の情報は投資家に非公開でした。

ですが、2019年3月18日に金融庁が各ソーシャルレンディング事業者に対し、借り手が法人であるなどの一定の要件の場合、匿名化を解除できるという新しい解釈を公表しました。

参考:https://www.fsa.go.jp/ordinary/social-lending/index.html

そのため、以下のような情報が原則として開示されるようになりました。

  • 貸付先の属性(企業名や所在地、業種・事業の内容など)
  • 貸付条件(貸付額や金利、貸付予定日、貸付期間など)
  • 貸付先の資金使途
  • 回収の可能性に影響を与える情報(貸付先の財務状況、担保の有無や評価方法などの担保情報など)
  • 審査態勢(審査体制、審査手続き)
  • 返済遅延などに関する情報

ソーシャルレンディング会社によって情報開示に対する対応は異なりますが、公開される情報は以前よりも増えています。投資家は借り手企業のリスクも把握できるようになったので、より低リスク投資ができるようになりました。

案件を選ぶ際は、借り手企業の情報もチェックするようにしましょう。

変わってきたソーシャルレンディング投資の流れ

ソーシャルレンディングは、先に説明したように少なからず投資家が損失を被るような問題が発生していました。2021年には最大手であった SBI ソーシャルレンディングでも、融資先のモニタリングに不備があったという問題が発覚。

その結果投資家に対し、投資金額を返還するような事態が発生しています。その被害規模は総額150億円とも言われており 、同時にSBI ソーシャルレンディングがソーシャルレンディング事業から撤退するとの報道も行われています。

そういった流れを受け、ソーシャルレンディング業界とソーシャルレンディング投資家も、これまでの金利重視から、資産の保全性重視へと変わってきているのです。

実際に、どのようにソーシャルレンディング業界の案件の変化が起きているのでしょうか。

金利重視のソーシャルレンディングサイトは減っている

ソーシャルレンディングで最初に大規模な問題が発生したのは2018年です。 その頃は年利にして10%を超えるような案件を提供する、グリーンインフラレンディングやクラウドリースのようなソーシャルレンディングサイトが人気を獲得していました。平均的な金利は年利8%から10%というものが多かったのです。

しかし、そのような高金利を提供していたサイトは2021年時点ではほぼ運営を行っていません。金利が高いということは、すなわち資金回収リスクの高さにもつながってしまいます。普通に考えれば、企業は銀行を通じて金利1%~2%での資金調達が可能です。ソーシャルレンディング会社を通じて金利10%以上を支払ってお金を借りる必要がないのです。

ソーシャルレンディングの資金調達は審査期間が短い、自由に返済が行えるなどのメリットがあるので、会社も銀行ではなくソーシャルレンディングを利用する意味はあるのですが、それでも金利5%程度ならともかく、10%は高すぎると言えるでしょう。

そこで、2021年時点では、配当金利はそれほど高くはないものの、投資家の資産損失が起こらないような、資産保全対策を行っているソーシャルレンディングサイトが人気を獲得するようになってきています。

例えば、ファンズ株式会社が運営するソーシャルレンディングサイト、Fundsは配当年利は1%~3%程度であり、そこまで高い数字ではありません。

またFUEL株式会社が運営するソーシャルレンディングサイト、FUELオンラインファンド CRE Fundingも、配当金利は2%~3%前後です。

日本のこれまでのソーシャルレンディングサイトの平均金利からすると、かなり低い数字だと言えるでしょう。

しかし投資家からそういったサイトが支持を受けていないわけではありません。 

そういった会社は金利を低くする代わりに、融資先の資金回収リスクを下げたり、投資家の資産ができるだけ減らないような対策を心がけているため、ローリスク・ローリターンな投資先として、需要が生まれているのです。

ソーシャルレンディングの金利10%時代は、ハイリスク・ハイリターンと言われていました。

しかし、実際にはハイリスクどころか、投資した人は、大半の資産を失うような事態も発生しており、非常に高いリスクである会社もあったのです。その頃と比べると、2021年時点ではリスクと見合ったリターンになっており、ソーシャルレンディング業界の方では健全化が進んでいると言えるでしょう。

上場企業への融資案件が増えている

最近のソーシャルレンディングの低リスク傾向の一つとして、上場企業への融資案件が増えていることが挙げられます。 上場企業への融資案件を扱っているサイトとしてはFundsやFUELオンラインファンド 、CRE Fundingが挙げられます。

上場企業への融資案件であると、実際にどういったメリットがあるでしょうか。

貸出先が資金力のある企業であり、倒産しにくい会社であるため資金回収リスクが低くなるのです。

また、お金を借りる上場企業は、社名を公開して資金調達しています。もしソーシャルレンディングを通じて数千万円を調達し、それが返せなかったことが公になってしまうと「あの会社は上場しているのにお金を返せない」「企業の資本力がかなり落ちているのではないか」という評判が立ってしまいます。

そのような評判が立ってしまうと、上場企業は株価が下落したり、取引先から取引中止を持ちかけられるなど数々の悪影響が発生します。 そのような悪影響が発生してしまうと、被害金額は数億~数十億円にもなりソーシャルレンディングで資金調達した金額をはるかに超える規模となってしまいます。

それだけに、上場企業はソーシャルレンディングで資金調達をしても、会社の評判を守るために、何としてでも返済をしてくれる可能性を期待できるのです。

情報の透明性が高まっている

また同時に、融資先の会社の情報の透明性も高まっています。 例として挙げたようなFundsCRE Fundingといったソーシャルレンディングサイトは、融資先の企業の情報公開を豊富に行っています。

CRE Fundingは担保とする不動産案件の細かな情報なども提供しているため、担保の詳しい資産価値を調べ、融資金額との価値の比較をしてから投資先として妥当かどうかを投資家自身が判断できます。

問題が起きたソーシャルレンディング会社は、もれなく融資先の会社に問題があり、 SBI ソーシャルレンディングにおいても、匿名企業に融資していたために、大きな問題が発生していました。

今後安全にソーシャルレンディング投資をしたいという方は、情報公開を積極的に行っているソーシャルレンディングサイトを選んでいくと良いでしょう。

リスクを避けて投資したい人向けのソーシャルレンディングサイト

ここでは、実際に低リスクでソーシャルレンディング投資をしたい人におすすめするソーシャルレンディングサイトをお伝えします。 

Funds

ファンズ株式会社が運営するソーシャルレンディングサイトがFundsです。サイトの運営開始は2019年1月。元々はソーシャルレンディング関係のメディアを運営していた、クラウドポートという会社がFundsを立ち上げました。

その後ファンズ株式会社に社名変更を行ったという経緯があります。Fundsは資産保全対策として、上場企業中心の融資案件の提供、そしてリコースローンの採用というポイントを押さえています。

上場企業への融資を行うことで返済リスクを下げ、融資先の情報開示も積極的に行っています。

もう一つの特徴であるリコースローンとは、お金を借りた側は担保などを処分すれば、残りのお金の返済を免除されるのではなく、基本的に全額を返済する義務を課されるということです。

ソーシャルレンディング案件の中には、資産価値の低い担保を付け、投資家から多額のお金を集めたものの、実際に担保を処分したら、投資家にわずかなお金しか返済できなかった事例もあります。それは、担保を売却すれば残額は返済義務のないノンリコースローンだからです。

しかし、リコースローンでは融資を受けた側は倒産しない限り、全額を返済しなければいけないのです。またお金を借りる会社は資本力のある上場企業であるため、倒産リスクは小さくなっています。つまり、基本的に全額返ってくる可能性が高いのがFundsの特徴なのです。

配当金利は低めですが、投資家優待特典も積極的に提供しており、金利による配当収入と、宿泊施設の割引などの特典を受けることが可能となっています。

Funds公式サイト

CRE Funding

FUEL株式会社が運営、東証一部上場企業である株式会社シーアールイー の案件を専門としているソーシャルレンディングサイトが、CRE Fundingです。

CRE Fundingは、不況にも強い物流倉庫を扱う不動産会社、株式会社シーアールイーを専門としたソーシャルレンディング案件を扱っています。

配当金利はそれほど高くなく2.5%~3.5%程度ですが、配当収入がプラスされるキャンペーンを積極的に展開しています。

また融資先が東証一部上場企業なので信用性が高く、情報開示も非常に豊富であるためにこれまで損失が発生したことがありません。

運営開始は2019年12月、FUEL株式会社はその後もCRE Fundingと同じシステムを利用したソーシャルレンディングサイト、FUELオンラインファンドを開設し、髙島屋の子会社と共同で運営するソーシャルレンディングサイトも、2021年夏に運営開始予定となっています。

こちらも基本的に上場企業専門の融資ファンドとなっており、返済リスクが低めであることが魅力だと言えるでしょう。

CRE Funding公式サイト

COOL

大手金融メディア、ZUUオンラインを運営している株式会社ZUUの子会社が運営するソーシャルレンディングサイトがCOOLです。

クールはもともとZUUの子会社ではありませんでしたが、2020年秋にZUUの子会社となりました。

運営元が上場企業であるという安心感、そして融資先も上場企業中心となっています。さらに返済リスクを抑えるために、株式会社日本保証の返済保証付案件などを取り扱っており、投資家の損失を防ぐための対策を重ねて行なっています。

案件の募集頻度はそれほど高くありませんが、募集した際にはすぐに募集金額の満額まで達してしまうほどの人気となっています。 

COOL公式サイト

まとめ

ソーシャルレンディング投資には、貸し倒れや元本割れ、ソーシャルレンディング会社の倒産などのリスクがあります。

ですが、以下の対策を取ることで危険を減らせます。

  • 信頼性のあるソーシャルレンディング会社を選ぶ
  • リスクの高い案件(利回りが10%以上、保証や担保がないなど)を避ける
  • 短期の案件を中心に、分散投資を心がける
  • ソーシャルレンディング投資だけに集中しない

まだソーシャルレンディングに慣れていない場合は、まず大手会社である クラウドバンク、オーナーズブックといった会社を選びましょう。

そうすれば、比較的安全に投資していくことができますし、慣れてきたらレンデックスのように、高い金利を受け取れる会社を選んでみると良いでしょう。

そして低リスク志向で行くならばFundsやCRE Fundingなど新興のソーシャルレンディングサイトに口座を開設してはいかがでしょうか。

CrowdCrossからの4月の登録数No.1!

【年利8.0%】新興国向けの不動産クラウドファンディング 「TECROWD

4/15募集開始の2号ファンドが販売開始直後で完売。事前の無料の口座開設をおすすめします。

tecrowd

Twitterでは最新のファンド情報を毎日、LINEでは毎週金曜日に最新情報をお届けします。

友だち追加