2020年6月26日、SBIソーシャルレンディングが2020年3月期(第13期)の決算広告を行いました。
今回はその決算の内容を見ていきましょう。
SBIソーシャルレンディングの決算の内容
SBIソーシャルレンディングの決算公告では、貸借対照表と損益計算書がどちらも記載されています。
ここでは、
- 貸借対照表
- 損益計算書
の2つに分けて業績を見ていきます。
参考「2020年3月期(第13期)の決算広告」:https://www.sbi-sociallending.jp/assets/pdf/SL_BS_PL_13.pdf
出資預り金と貸付金は増加!累積赤字は黒字転換
まずは、貸借対照表から見ていきましょう。
- 匿名組合出資預り金 約469億円
- 営業貸付金 約421億円
- 利益剰余金 3,278万円
「匿名組合出資預り金」は、投資家から預かった出資金です。「営業貸付金」は、融資残高(貸付残高)を意味します。
利益剰余金とは簡単に言うと、「会社が生み出した利益を、社内で積み立てた累計額」です。いざという時の貯金とも言えます。
第13期だけを見ても分かりにくいので、第12期と比較してみましょう。
- 匿名組合出資預り金 約366億円
- 営業貸付金 約331億円
- 利益剰余金 △約3.1億円
参考「第12期の決算公告」:https://www.sbi-sociallending.jp/assets/pdf/SL_BS_PL_12.pdf
出資預り金は約103億円増加、融資残高は約90億円増加しており、順調に規模を拡大していることが分かります。
利益剰余金は第12期以前からマイナスになっており、赤字です。
ですが、
- 第10期 △約6.5億円
- 第11期 △約5.1億円
- 第12期 △約3.1億円
- 第13期 3,278万円
と累積赤字を減らし続け、第13期では黒字に転換しています。業績が好調なため、黒字転換できたと言えるでしょう。
約3.4億円の黒字
では次に、損益計算書を見ていきましょう。
- 営業収益 約32億円
- 当期純利益 約3.4億円
第12期については以下の通りです。
- 営業収益 約25億円
- 当期純利益 約2億円
「営業収益」は売上高を示しており、第12期よりも約7億円増加しました。
当期純利益は第12期よりも1.4億円増加し、増収増益(売上高と利益がどちらも前の決算よりも増えること)を達成しています。
まとめ
今回は、SBIソーシャルレンディングの2020年3月期(第13期)決算公告について取り上げました。
- 当期純利益は約3.4億円の黒字
- 増収増益を達成
- 累積赤字は黒字に転換
など、業績が好調であることが分かります。
今後のさらなる成長に期待が持てますね。