2020年3月、SBIソーシャルレンディングは「2020年2月末における融資残高が400億円を突破した」と発表しました。
ご覧のように、2020年2月末時点での融資残高は415億円となっています。
ですが、この「融資残高」という指標を用いるソーシャルレンディングサイトは少なめです。
そのため、
「融資残高って何?」
「融資残高が400億円って、スゴいの?」
と疑問に思う人もいると思います。
そこで今回は、
- 融資残高という指標を使う理由
- 他の事業者の融資残高
などについてお話しします。
融資残高とは
融資残高とは、ある時点の「融資中の元本残高」を意味します。貸付残高とも言います。
融資残高を指標として用いるソーシャルレンディングサイトは少ないのですが、SBIソーシャルレンディングでは重要な指標の1つと考えています。
それは、融資残高が以下の2点を表すからです。
- 借り手企業による資金需要の規模
- 投資家への投資機会の規模
つまり、融資残高でソーシャルレンディングサイトの規模の大きさが分かります。
「融資残高が多い=信頼性が高い」ではない
規模の大きさは確かに信頼性につながりますが、「融資残高が多い=信頼性が高い」ではないので注意してください。
過去にmaneoという事業者では貸付残高が100億円を突破していましたが、大規模な延滞が発生し、集団訴訟にまで発展しています。
融資残高だけで評価するのではなく、あくまで判断材料の1つとして考えましょう。
「累計融資額」との違い
融資残高と混同しやすいのは、「累計融資額」だと思います。累計融資額とは、営業開始からある時点までの「融資した合計金額」のことです。
累計融資額はほとんどのソーシャルレンディングサイトで公表されているので、各サイトの実績を比較する際によく用いられます。
SBIソーシャルレンディングの融資残高は業界1位
まず、SBIソーシャルレンディングの融資残高は400億円を突破してからも右肩上がりで、2020年7月末時点の融資残高は425億円です。
詳しくは下の図をご覧ください。
他のソーシャルレンディングサイトの融資残高については、下記にまとめました。
ソーシャルレンディングサイト名 | 融資残高(名称はサイトによって若干異なる) |
---|---|
ポケットファンディング | 約5.7億円(2020年8月時点) |
SAMURAI FUND | 約10億円(2020年8月時点) |
比べてみると、SBIソーシャルレンディングの規模が非常に大きいことが分かります。融資残高を公表しているサイトの中では、SBIソーシャルレンディングが断トツで1位です。
「融資残高が多い=信頼性が高い」とは安易に言えませんが、それでもSBIソーシャルレンディングが
- 借り手企業
- 投資家
の両方から信頼を集めていることは確かなようです。
まとめ
今回は、SBIソーシャルレンディングの融資残高が400億円を突破したというニュースを紹介しました。
「融資残高」という指標を用いるソーシャルレンディングサイトは少ないですが、SBIソーシャルレンディングでは融資残高を規模の大きさを表す指標として用いています。
融資残高を公表しているサイトの中ではSBIソーシャルレンディングが断トツで1位です。借り手企業と投資家から大きな信頼を寄せられている、と言えるのではないでしょうか。