株式会社タスキは「2020年1月7日付けで、不動産特定共同事業法に基づく許認可を取得した」と発表しました。それに伴い、不動産投資型クラウドファンディングサイト「タスキFunds(ファンズ)」を立ち上げるとのことです。
そこで今回は、
- タスキFundsとは
- 株式会社タスキとは
などを紹介していきます。
タスキFundsとは
タスキFundsは不動産投資クラウドファンディングサイトの1つ。HPはすでに公開されていますが、会員登録はまだできないようです(2020年9月14日時点)。
案件についても詳細は不明ですが、現時点で分かっているのは主に下記の3点。
- 1口10万円から投資できる
- 不動産のプロが選んだ案件のみを取り扱う
- 優先劣後構造の採用
優先劣後構造とは、優先劣後出資方式を意味すると思われます。不動産投資クラウドファンディングでこの方式を採用しているサイトはいくつかありますが、特徴としては下記4点が挙げられます。
- 投資対象となる不動産に投資家と事業者がどちらも出資
- 事業者側は、不動産価値の10~20%ほど(割合は事業者によって異なる)を出資
- 損失が発生した場合は、事業者側が優先的に負担
- 利益は、投資家に優先的に分配
投資家にとってはリスクを低減してくれる仕組みなので、ありがたいですね。
タスキFundsの今後の予定
会員登録の受付開始時期などについては、まだ公表されていません(2020年9月14日時点)。2020年春にHPがリリースされたとのことですから、2020年中にはサービスを開始するのではないかと思われます。
株式会社タスキとは
株式会社タスキはもともと、ジャスダック上場企業である株式会社新日本建物(不動産総合デベロッパー)のグループ会社として2013年8月に誕生。
その後は、2017年9月に新日本建物社との資本関係を解消し、独立しています。
タスキ社によると、2020年8月に東京証券取引所マザーズ市場への新規上場が承認されたとのこと。上場日は2020年10月2日を予定しているそうです。
参考:https://tasukicorp.co.jp/news/796
不動産会社であるタスキ社が展開する事業は、主に下記の2つ。
- Live Mana(リブマナ)事業 → 不動産開発
- DayPay(デイペイ)事業 → 給与前払いサービス
メインのLive Mana事業について、次項で詳しく見ていきましょう。
タスキLive Manaとは
タスキFundsでは、タスキ社がLive Mana事業で培った豊富な経験をもとに案件を組成・運用する、としています。
では「Live Mana事業とは何か?」が気になりますが、
1.新築投資用IoTレジデンス(※)の販売
2.コンサルティング
などを行っているとのこと。※レジデンス:高級アパートやマンションなど
①新築投資用IoTレジデンスの販売では、単身者やDINKS(子どものいない共働き夫婦)を対象としたIoTレジデンスを開発し、企業や投資家らに販売しています。
IoTとは”Internet of Things(モノのインターネット)”の略で、様々なモノ(家電製品や家中の設備など)をインターネットに接続させる技術のこと。タスキ社の言うIoTレジデンスとは、「照明器具等のIoT対応設備を標準仕様としたレジデンス」としています。
②コンサルティングでは、
- 東京23区内の空き家の不動産価値を向上させるための解決策をオーナーに提供
- 企業の福利厚生充実を目的に、企業が保有する不動産の活用などを企業に提案
などを行っています。
このように、タスキ社はLive Mana事業で不動産開発の豊富な知識とノウハウを持っているようなので、タスキFundsでどのような案件が募集されるのか期待できますね。
まとめ
今回は、新しい不動産投資クラウドファンディングサイト「タスキFunds」について詳しく紹介しました。
タスキFundsのHPはすでに公開されていますが、会員登録などはまだ受け付けておらず、受付開始時期なども未定です(2020年9月14日時点)。
現時点で分かっている特徴は、下記の4点。
- 1口10万円から投資できる
- 不動産のプロが選んだ案件のみを取り扱う
- 優先劣後構造の採用
- 東証マザーズ上場企業(上場日は2020年10月2日)が運営
タスキFundsを運営する株式会社タスキは、東京23区を中心に新築投資用IoTレジデンスを開発し販売する不動産会社です。不動産開発事業(タスキLive Mana)で培った豊富な経験や知識、ノウハウをもとに案件を組成・運用するとのこと。
タスキFundsでどのような案件が募集されるのか、今後に期待です。