ONIGIRI Funding(おにぎりファンディング)は、2020年9月から運営を開始した、きらめき不動産株式会社が提供している不動産投資型コンサルティングです。直近募集をかけた3号案件は8%という高い利回りと1万円からの少額投資が可能な点が特徴で、募集開始から半日もせずに募集枠が埋まってしまったそうです。
今回はきらめき不動産株式会社(以下、きらめき不動産)の代表取締役 後藤 聡志(ごとう さとし)氏に、きらめき不動産の強みやおにぎりファンディングの特徴について伺いました。
目次
きらめき不動産株式会社 代表取締役 後藤 聡志氏について
大学卒業後、オーストラリアへワーキングホリデーに行く。帰国後、IT・メディア・医療・金融などさまざまな業種を経験し、2004年に不動産投資業界へ。08年きらめき不動産を創業。きらめき不動産では投資用中古ワンルームマンションを中心に売買仲介を展開する。
CCIM(事業用不動産投資顧問)、CPM(米国不動産経営管理士)、公認不動産コンサルティングマスター、有効不動産活用士、宅地建物取引士など多数の資格を持つ。著書に『不動産投資の買い替え戦略〜購入後8年で売りなさい』などがある。
きらめき不動産では厳選された築古物件を取り扱っている
不動産投資型コンサルティング業界に進出した経緯を教えてください。
不動産投資型コンサルティングに触れていただくことで、現物の不動産投資にも興味を持っていただける方が増えるのではないか、と考えていたからです。
大きな資金が必要な現物の不動産投資に対し、不動産投資型コンサルティングは1万円という少額で投資ができます。不動産投資型コンサルティングを通して、不動産投資へのハードルを下げられたら良いなと考えています。
きらめき不動産では、不動産投資型コンサルティング事業以外にどのような事業を手掛けていますか?
AIテクノロジーを駆使した不動産投資コンサルティングがメイン事業です。また、投資用中古ワンルームマンションを中心に投資物件をお探しして、購入後の管理・フォローもお手伝いしています。当社は横浜エリアを中心に、築30年など他社に比べて古い物件(築古物件)を取り扱っている点が特徴です。築古物件は新築物件に比べて、少額の資金で投資ができます。また利回りも高く、当社の物件を買うのはいわゆる投資玄人が多い印象です。
個人的には、築古物件は入居があるのかが心配になります。
しっかりエリアマーケティングをした上で物件を選定すれば心配する必要はありません。新築であろうが築30年であろうが、1人がずっと住むことは稀です。築古物件は例えば単身の高齢者が住んでいることが多く、恐らくその入居者は引っ越しはせず、ずっと住み続けると考えられます。そのような物件を選ぶことで、空室リスクをグッと下げられるでしょう。
またお客様に物件を紹介して、誰も買わなかったら私が買うこともあります。「自分が買いたいと思う物件のみを紹介する」というポリシーは強く持っています。
おにぎりファンディングは運用者の顔が見える
おにぎりファンディングの特徴は何でしょうか?
厳選した築古物件を取り扱っているため、利回りが8%と相対的に高い点です。また投資家保護の観点から優先劣後出資方式も採用しています。優先劣後出資方式とは、物件の値下がり分は、劣後出資をする当社から先に負担する仕組みのこと。おにぎりファンディングでは全体の30%を当社が出資しているため、物件評価額が仮に30%下落したとしても、投資家の元本は守られます。
優先劣後方式を採用し、30%を出資するのは会社としては負担になるのでしょうか。
そんなことはありません。当社としては値上がりが高い確率で見込める物件のみを取り扱っています。例えば500万円で買って600万円くらいで売れる物件を選んでいるため、全く問題ないですね。
そのほか、おにぎりファンディングの特徴があれば教えてください。
「運用者の顔が見える」点です。当社は少人数で事業を回しており、物件を選んでいる代表の私自身が電話対応なども行います。例えば「今の運用状況はどうなっていますか?」といった電話問い合わせにも、私自身が対応することもありますし、もし私の意見が聞きたい場合はその旨をお伝えいただければ対応させていただきます。
代表者の声を直接聞けるのは個人的には心強く感じます。
そうですね。部署のたらい回しもなく、物件を選んでいる私自身に質問できる点は特徴かと思います。
AIテクノロジー+現場の情報を駆使して物件選定
おにぎりファンディングの投資家はどのような方が多いですか?
統計をとったわけではないですが、30~50代の男性が多いです。投資額は平均だと30~40万円程度で、多い人だと100万円程度の方もいます。銀行に預けておくよりも、高い確率で元本を増やせると考え、手元資金があれば投資をする方が多いのではないでしょうか。
おにぎりファンディングでは現在3号案件まで募集をされましたが、投資家の反応はいかがでしたか?
すごく良かったです。おにぎりファンディングの運営を開始してから10日ほどで、約500口座開設していきただきました。1号案件も1日足らずで募集金額に達し、3号案件は積極的な告知をせずとも、半日くらいで募集枠が埋まりました。
審査体制について教えてください。
基本的に私が中心に物件を精査し、適宜賃貸管理部に相談をしています。私自身、不動産業界に入り物件を見続けて15年以上の経験があります。加えて、不動産に関する多数の資格も持っています。これら私の経験値に加え、AIテクノロジーも活用し、物件を選んでいます。
AIテクノロジーというのは具体的にどのようなテクノロジーなのでしょうか?
さまざまな機能がありますが、例えば物件のこれまでの履歴を追うことができます。仮に横浜駅付近で築30年、700万円の物件をターゲティングしたとしましょう。そこで類似の物件が過去数年間でどのような業者から、どれくらいの金額で売主物件として売りに出されていたのか、などの履歴を拾っていきます。このような履歴を可能な限り拾い、加えて当社で取り扱っている実際の物件の状況も加味して、おにぎりファンディングで取り扱う物件を決めています。
今後はどのようなファンドを取り扱う予定でしょうか?
当面は、当社が強みに持つ横浜周辺の物件を取り扱う予定です。募集金額は500~1,000万円程度で、運用期間は長くて半年くらいです。
今後より体制を強化できれば、毎月案件を募集できれば良いなと思っていますが、今の体制においては投資家の皆さまへ安定した案件を届けるためにも、無理せず少しずつ募集ペースを上げていきたいと考えています。
最後にCrowdCrossの読者へ、メッセージをお願いします。
おにぎりファンディングは1口1万円からの少額投資が可能です。加えて、想定利回りは年8.0%と銀行預金よりもはるかに高い利回りが期待できます。もちろん元本保証とは言えませんが、物件を厳選している上に、優先劣後方式を採用し、投資家の損失リスクを抑えています。また投資後に何か不安なこと・心配なことがあれば私に直接電話をいただいても構いませんので、ご興味持っていただけたら嬉しいです。
編集後記
筆者はこれまで多くの不動産投資クラウドファンディング・ソーシャルレンディング事業者へ取材をしてきましたが、物件選定をしている代表者自身に直接電話で問い合わせができる事業者は初めてでした。
特に初めて投資をするときは運用状況など不安になることがあるかもしれません。今まで興味はありつつも、なかなか投資に踏み切れなかった方はおにぎりファンディングで資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。