今、注目を集めている投資の一つに新興国投資があります。
経済規模や技術などは先進国に及ばないながらも、人口や市場規模の成長の余地が大きな新興国への投資は大きな利鞘を見込める投資先の一つです。
そんな新興国に手軽に投資できる投資手法が、クラウドファンティングです。
クラウドファンディングを通じて投資をすれば、少額から投資できるため大きなリスクを背負わずに新興国投資ができるのです。
そこで今回は、ソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングなど、クラウドファンディングを通じて新興国投資をする時のメリット、注意点、さらに具体的な方法についてお伝えしていきます。
目次
新興国とは
まず新興国とはどういった国でしょうか。具体的には以下のような国が挙げられます。
- 中国(規模的には大国ではあるが、通貨の信用性や国内経済格差があるため新興国として捉えられることもある)
- ロシア(国連安保理常任理事国ではあるが、経済規模や通貨の信用性で先進国とは捉えられないこともある)
- フィリピン
- カンボジア
- ブラジル
- インド
- カメルーン
- ペルー
- インドネシア
- サウジアラビア
- 南アフリカ
- メキシコ
人口の多いインドや国連の常任理事国であるロシアや中国も、通貨の脆弱性などにおいて新興国に含まれています。
新興国投資の特徴
では、新興国投資の特徴を見ていきましょう。
利回りが高い
新興国投資は利回りが高いのが特徴のひとつです。例えば株式投資や ETF 投資の場合、先進国を対象とした場合の利回りは2~5%台です。
しかし、新興国に投資するときには、利回りは10%を超えるものも多くあります。
新興国の経済規模は発展していく可能性が高く、また政策金利の値が高いなどの理由で利回りが高いのが特徴なのです。
投資先としてはミドルリスク・ミドルリターンだと言えるでしょう。
経済発展を見込みやすい
また新興国は経済発展が今後著しい市場としても注目を集めています。 先進国の場合投資先としての安定性はありますが、人口が減少する国が多く、今後市場が大きく発展することは考えにくいのです。
投資先としては、ローリスク・ローリターン志向の方向けです。
一方新興国の場合、生活水準が高い人と低い人の差が大きく、生活水準の低い層が高い水準の層に成長することで、その国の経済が大きく発展する余地が残されていると言えます。
人口が増加している
新興国は人口が増加しているのも特徴の一つです。 人口が増えれば経済市場も大きく成長する可能性があり、投資先として有望な要素の一つとなっています。
いわゆる先進国と言われている国は、大半の国で出生率が2を切っており、今後人口は徐々に減少していくものと見られています。
投資先としては先進国は発展の可能性においてそれほど有望なものはなく、大きな利益を狙うのであれば人口が増加している新興国を狙うが一つの手段だと言えます。
新興国投資のデメリット・リスク
新興国投資は確かに大きな成長が見込めるメリットもありますが、新興国ならではの、デメリットやリスクなども存在しています。
どういった点に注意すればよいかをお伝えしていきます。
ボラティリティが高い
新興国は先進国と比べて経済が不安定であり、また先進国の経済状況の変化の影響を大きく受けます。新興国は先進国の生産拠点になっていることも多いため、一度先進国の経済状況が悪化してしまえば、付随して一気に大きな影響を受ける可能性もあるのです。
また生活水準が全体的に低い層が多く、通貨の安定性が低いため、通貨のインフレ率が高かいのです。
良い方向に影響することもありますが、不況に陥った時は大きな経済規模の縮小も起こり得てしまうのです。
リーマン・ショック時には、途上国の通貨が短期間で1/2~1/3にまで下落したこともあったほどです。
カントリーリスクがある
投資において、その国ならではのリスクのことをカントリーリスクと呼びます。 カントリーリスクには、例えば自然災害や軍事面、宗教問題、国民の法令遵守意識などがあります。
残念ながら新興国の場合は、犯罪発生率が高かったり法整備が先進国と比べて進んでいないことが多く、クラウドファンディングの運営事業が計画どおりに達成できるとは限りません。
国民性などによっては、一気に労働者が消えてしまい、事業が立ち行かなくなったり、政治的な要因でクーデターが起きて経済が不安定になったなどという国もあります。
投資するときは、その国ならではのリスクをしっかりと研究しておきましょう。
情報収集が難しい
新興国の情報収集は先進国と比べればなかなか難しいと言えます。経済規模は大きく世界的に有名な先進国と比べると、どうしても経済が発展途上である新興国は情報が入りにくいです。また、その国に直接行って調べることもままなりません。
その国ならではのリスクを調べようと思ったら、インターネットや本で調べることになるでしょう。その国で実際に生活する人に聞いたりすることはなかなか難しいのです。
投資先のことがよくわからないまま投資してしまうことは、大きな損失のリスクにつながる可能性があります。
新興国に投資できるクラウドファンディングサイト
新興国への投資は、はっきり言ってしまえば先進国よりもどうしてもリスクは高くなってしまいます。どんな国なのかがわからない、国民のモラルが低い、通貨の安定性が低いなど様々な事情があるため、新興国に投資するときはきちんと投資先の国の情報を伝えてくれるクラウドファンディングサイトを選ぶべきです。
ここでは一定の信頼性が置ける、新興国に投資可能なクラウドファンディングサイトをご紹介します。
TECROWD
TECROWDは、モンゴルなどの東アジアの不動産を運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
なぜ、TECROWDが信用できる新興国投資サイトなのか。その理由は、日本人のスタッフが現地子会社に駐在し、日本のクオリティに合わせた不動産の建築を行っているからです。
TECROWDを運営するTECRA株式会社は、もともと施工管理を得意とする不動産会社です。そのテクラが新しいビジネスを求めてモンゴルなどの東アジアに進出しました。
モンゴルの都心部で日本人の施工管理によるマンション物件を建築し、その品質の良いマンションを運営し、投資家に利益を配当している不動産投資型クラウドファンディングサイトなのです。
海外の不動産投資の失敗談にありがちな、施行管理が不十分、建物の建築基準がいい加減、スケジュールどおりに施工できていないということも起こらないために、投資先として一定の信用を置けます。
クラウドクレジット
クラウドクレジットは、海外案件を専門とするソーシャルレンディングサイトです。既に30以上の国でソーシャルレンディング案件を運営しており、累計の募集金額は350億円を突破しています。
一方でそれだけの募集実績があるだけに、これまで投資家の損失が発生した事例も少なくはありません。クラウドクレジットは海外に専門のスタッフを派遣しており、リトアニアに支社を持っています。またクラウドクレジットの社長も定期的に海外に訪問し、その国の事情をよく調査し、その国ならではの案件を精査して投資家に提供しているのです。
それでもリスクは必ず起こるため、クラウドクレジットでは分散投資を必ずしてほしいと、投資家に訴えています。
最近では複数の案件を一つの案件に組成した、自動的に分散投資できる「ファンドパッケージ」という案件を提供しています。
9%以上の高い利回りを狙いながら、リスク分散が行えるという大きなメリットもある案件です。
アンシンバンク
アンシンバンクは、2021年5月にサイト運営を発表したばかりのソーシャルレンディングサイトです。アンシンバンクではインドネシアなど東南アジアの案件を運営し、利回りは7%と他のソーシャルレンディングサイトに比べてもかなり高い数値となっています。
まだ運営を開始したばかりのサイトなので実績はありませんが、人口が2億7,000万人と日本の2倍以上であり、今後の経済発展が見込めるインドネシア市場へ投資できるソーシャルレンディングサイトは貴重です。
まとめ
新興国投資は、今後の成長が見込めて高い利回りが期待できるという点で、投資家にとっては大きなメリットがあります。
その一方で、どういった国かよく分からず、日本ほど法律が整備されておらず、事業が失敗しやすいというリスクもあります。
そういったリスクを避けるためには、その国ならではの事情をきちんと投資家に提供している、また現地に日本人スタッフがいて、その国のことを知った上で案件を組成しているクラウドファンディングサイトを選ぶようにしましょう。
特に、不動産投資型クラウドファンディングサイトではTECROWDが、モンゴルに日本人スタッフを駐在させており、投資家からも高い信頼を得ています。
利回りが高く、さらに高い資産保全性が期待できるクラウドファンディングサイトとして、TECROWDに口座を開設してみてはいかがでしょうか。