2020年4月24日、クラウドバンクは「新型コロナウイルスに関する特別支援プログラムを行う」と発表しました。
今回は、
- 特別支援プログラムの概要
- 実際に募集された案件
などを紹介していきます。
新型コロナウイルスに関する特別支援プログラムの概要
特別支援プログラムの概要については、まずは下記の図をご覧ください。
特別支援プログラムの対象となるのは、「新型コロナウイルスの影響により、営業自粛などで一時的かつ緊急的に資金を必要とする企業」です。
このプログラムでは通常のファンドとは違い、クラウドバンクが貸付総額の20%を劣後融資するとしています。そのため、損失が発生した場合はまずクラウドバンクがその損失を負担することになります。
また、支援プログラムの貸付金利は3~4%としているので、通常のファンドよりも低めです。なお、クラウドバンクの営業者報酬は0.1%(年利)とかなり低く設定されています。
特別支援プログラムは通常のファンドよりも利回りは低めですが、プログラムに賛同できるのであれば投資してみると良いと思います。
返済の見込みがあるか審査はちゃんと行われる
特別支援プログラムでは、返済の見込みがあるかどうかの審査はきちんと行われます。
- 金融機関などでの借り換えで返済可能
- 担保不動産を処分すれば返済可能
上記のように、返済可能な企業でないとこのプログラムに参加できません。
「緊急で資金を必要としている企業」が対象ではありますが、貸し倒れの可能性は低そうです。
新型コロナウイルス融資特別支援ローンファンド第1号
実際に、「新型コロナウイルス融資特別支援ローンファンド第1号」が2020年5月に募集されています。
- 目標利回り 3.2%
- 運用期間 8か月
資金使途は、「新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により資金需要を有する企業への融資を目的としたバックファイナンス資金」としています。
第1号以降の新型コロナウイルス支援ファンドは募集されていませんが、今後の状況によっては募集される可能性はあります(2020年8月時点)。
まとめ
今回は、クラウドバンクの「新型コロナウィルス特別支援プログラム」について取り上げました。
プログラムの概要として、
- クラウドバンクが総額の20%を劣後融資
- 利回りは3~4%と少し低め
- 返済可能な企業が対象
などがあります。
実際に「新型コロナウイルス融資特別支援ローンファンド第1号」が募集されましたが、第1号以降の募集はありません。
今後の募集については不明ですが、新型コロナウィルスの脅威が未だに去っていないため、募集される可能性がないとは言えません。企業の支援に興味があるなら、特別支援プログラムに投資してみると良いでしょう。