「タスキ キャピタル重視型 第1号ファンド」は、不動産投資クラウドファンディングサイト「タスキFunds」の第1号案件です。

 

まず募集期間と募集方式は以下の通り。

・募集期間　2020年12月7日〜2020年12月14日

・募集方式　抽選方式

・抽選発表日　2020年12月16日

 

初号案件なので予定分配率はかなり高め

ほかの不動産投資クラウドファンディングサイトでは予定分配率（年利）3～5％が多い中、本案件の予定分配率は10％とかなり高め。

 

初号案件なので、投資家を集める意味も込めてこれだけ高い予定分配率になったのでしょう。抽選方式でもありますし、後述しますがリスクも低めなので、投資家はそれなりに集まるかと。

 

不動産（認可保育園）を取得し運用

このファンドでは、株式会社タスキ（タスキFundsの運営会社で東証マザーズ上場企業）が保有している不動産（土地と建物）を取得し、運用します。運用して得られた賃料と不動産売却益が、投資家への分配金の原資となります。

 

取得予定の不動産は、認可保育園「キッズガーデン北区滝野川」の土地と建物です。

 

・住所　東京都北区滝野川6-30-2

・認可保育所なので、自治体から運営費の補助を受けている

・継続的な賃料収入が期待できる

 

 

 

タスキ社と保育会社の間で、2039年4月まで定期建物賃貸借契約を締結しているとのこと。そのため、継続的な賃料が長期間期待できます。

 

運用対象が保育園なので、待機児童という社会問題の解消に寄与できるファンドでもあります。

 

劣後出資割合は60％超とかなり高め

タスキFundsでは、他の不動産投資クラウドファンディングサイトと同じように、優先劣後方式を採用しています。

 

優先劣後方式とは、以下のような特徴がある仕組みのこと。

・投資対象となる不動産に投資家（優先出資）と事業者（劣後出資）がどちらも出資

・事業者側は、不動産価値の10～20％ほど（割合は事業者によって異なる）を出資

・損失が発生した場合は、事業者側が優先的に負担

・利益は、投資家に優先的に分配

 

本案件では、優先出資と劣後出資の割合は以下のようになります。

・優先出資分　200口（約36％）

・劣後出資分　360口（約64％）

 

他の不動産投資クラウドファンディングサイトでは10～20％が多く、劣後出資割合が高い案件でも30～50％です。

 

本案件の劣後出資割合が60％を超えている点や、運用対象の不動産が認可保育園である点などを見ると、

・初号案件なので絶対に失敗できない

・たくさんの投資家にアピールしたい

というタスキFundsの気迫を感じますね。劣後出資割合が高いのは、それだけこの案件に自信を持っているということもあるのでしょう。